5商店会の連携が生む、新たなまちの活気
調布を駅前全体で盛り上げよう!と、5商店会がタッグを組み、大型商業施設との連携で様々な企画を生む「調布駅前商店街」。
5商店会を代表する方々に、駅前の「これから」を語っていただきました。
――今日はお集まりありがとうございます。まずはみなさんの商店街自慢をお聞かせください。
松澤さん調布銀座商栄会協同組合は、店主同士はもちろん、古くからのお客様も多い「お互いの顔が見える」ことを大事にしている、調布で一番古い商店街です。夏はサンバ、冬は姉妹都市の長野県木島平村から雪を運んでの雪まつりなどイベントも盛んです。
比留間さん小島商栄会は、たとえば調布パルコさんや銀行、不動産、物販、飲食など、多様な業種が混在しています。地域との繋がりを大切にしておりまして、例年7月には第一小学校で夏祭りを開催しています。
土田さん鬼太郎のモニュメントでお馴染みの天神通り商店会は、布多天神社の参道にあたります。このところ飲食店が随分増えました。7月には布多天神社さんと合同で「七夕まつり」を開催しています。
田中さん上布田商栄会があるエリアは、かつては宿場町でした。今はサービス業や飲食店が多いのが特徴です。地元のお店を知ってもらいたいという思いから、例年、回遊型の「謎解きイベント」を企画するなど、会員が力を合わせて盛り上げています。
小林さん調布中央商店会は2代3代と続くお店が点在していて、たとえば豆屋、生地屋、魚屋など専門品を扱う昔ながらのお店があるのも特徴です。また、毎年7月に蓮慶寺前で開催する「朝顔市」は子ども会と一緒に、地域で盛り上がります。
「半券サービス」などで地元店に活気を
――この5つの商店街がチームになって、駅周辺エリアを盛り上げようと、様々な事業を行っているのですね。
松澤さんそうなんです。大型商業施設や広場などができてから、調布駅前にはたくさんの人が集まるようになりました。その人の流れを周辺の商店街に広がるようなまちづくりをしたいなと。たとえばシアタス調布の「半券サービス」など、地元店にお客様を呼び込む仕掛けを作ることが大事だと考えています。
田中さん駅前にある大型商業施設と地元商店街がしっかり連携してこそ、街に活気が出ると思いますし、可能性も広がります。これからもまだ、いろんなことをやれる可能性があると感じますね。
――一緒に頑張ろうというムードも高まっているのでしょうか。
土田さんうちの商店街はテナントさんも多く、個々のご商売も忙しいため、なかなか一緒に活動ができませんでした。けれど、半券サービスなど調布駅前商店街の企画をきっかけに「地域で協力して頑張ろう」という意識が高まりました。コロナ禍で飲食店は大変な状況ですが、皆さん何とか頑張ることができているのだと思います。改めて、地域連携の底力を感じています。
荒井さん本当に、コロナ禍にあってどのお店も厳しい状況ですから、少しでも支え合っていけたらと思います。だからこそ、調布駅前商店街の企画をますます盛り上げていきたいし、各店の皆さんには「商店会に入ってよかった」と感じてもらえたらと。
若い世代を巻き込める商店街に
――たくさんの人に商店街の魅力を知っていただけたらいいですね。
小林さん今はコロナの影響でなかなか難しいですが、地元のお店の魅力を知ってもらえるようなイベントを引き続き行うことで、若い世代にも関心を持ってもらいたいです。
比留間さん同感です!どこの商店会も役員を担ってくれる人、後継者不足が不安のタネですしね。今回、調布駅前商店街の活動を通して、改めて地域で連携することの大切さを再確認しています
松澤さんそのためにもこの取り組みは継続していかなくてはなりません。若い方たちには積極的にまちづくりに参加してほしいと思います。
調布駅に隣接する5商店会とは
調布銀座商栄会協同組合
旧甲州街道から「トリエ京王調布C館」横「てつみち」前までの南北を結ぶエリア。小島商栄会
調布駅前交差点から西側、旧甲州街道沿いを中心としたエリア。天神通り商店会
布多天神社の表参道にあたり、旧甲州街道から甲州街道までの南北を結ぶエリア。上布田商栄会
調布駅前交差点から蓮慶寺通りまでの旧甲州街道沿いを中心としたエリア。調布中央商店会
蓮慶寺通りから下布田交差点まで、旧甲州街道沿いを中心としたエリア。